2017年08月24日

◆「私」とは何か

愛読しているブログの一つに"resonanz360 | 塩人間の海底探検"があります

ご存じの方もいらっゃると思いますが、ブログ主さんは本名が"古閑博丈さん"という方で、欧米の非二元論系統の著名なメッセンジャーが出版した本を翻訳されています

リンク先の記事の中で紹介されている「私」とは何か (浜田寿美男 著)に突然興味があり、近くの本屋にあったので早速買っていま読んでいます

約280ページある本の180ページ辺りをまだ読んでいる最中なので、この本の感想や評価は差し控えます

ただこれまでのところ、私がこのブログに書いてきた「私(自我)」が形成される過程が、なんといい加減で適当過ぎたか恥ずかしくなるくらい、

人が卵子の状態を起点として丁寧に事の成り行きを説明しています

いま読んでいるページから、著者がどういう展開をして結論を導いていくのかをワクワクしながら読み勧めますが、

おそらく読後感想は、amazonのカスタマーレビューにある"シー・ズーさん"という方のコメントに近いものになるような気がします

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本を勧める責任上、この本について気付いた点を幾つか書きます

私がお勧めするのは、

・「私(自我)」とは後天的に現れるものであることを肯定し、その形成過程に興味がある方

・出産前もしくは出産直後の赤ちゃんがいらっしゃる方

・自閉症のお子さんをお持ちで、お子さんの世界を理解したいと思っている方

非二元論は登場しませんし、禅などの宗教も出てきませんので、精神世界関連の本を求められてる方は立ち読みしてからご判断を


気をつけておいて頂きたいのは、この本で著者が述べられていることも一説に過ぎないことです(私個人としては支持しますが)

著者が論理展開する際、次の様な経験的事象を多々取り上げています

・生後まもない赤ちゃんの視線は定まってないのに、何カ月後に視線が定まる

・他人のあくびが移ってあくびをする

・他人の視線を感じる(見られていることに気付く)

著者は、これらの事象についてその原因や仕組みを「不思議なこと」として説明していません

それでもなお、無視のできない経験的事実として採用し、「私(自我)」が形成される構図を描こうと試みます

「不思議なこと」としてそれ以上言及をしない著者の姿勢が気に食わない人には、著者がこの本で描く構図は嘘っぽく感じることでしょう

「不思議なこと」(=分からないこと)は、不思議としてそれもあるがままだとして読み進めるかどうかで読後感想は変ると思います




Posted by 模察 at 09:00│Comments(0)
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